茶道研修を行いました

重陽の節句を前に改めて所作の振り返りを含め研修を行いました

茶道は日本文化を体現的に学べる総合的で大切な文化
鉢の木では改めて、社員研修として講師を招き実施しました

立ち姿や姿勢から始まり
今見直されている日本文化の姿を体験する
良い機会となりました

5月は端午の節句と共に始まり・・・


柏餅に使われる柏の葉は、古来より神が宿る木とされています

神社で拝礼の祭に打つ柏手もここに由来するそうです
そして、柏の木は新芽が出ないと古い葉が落ちないため
縁起がよいこととされています

子共たちの成長を願うと共に、子孫繁栄をいのりつつ

食の立ち位置が見直されようとしています


文化としての「食」は、未だ我が国の法律の条文には記載が無く、
今「文化芸術振興基本法」への明記が検討されています。
国を挙げて食文化の振興を勧めているフランスでは、いち早く整備され
外交や貿易にも大きく貢献しているそうです。
この動きが農業・漁業を始め、日本の食を支える多くの方々に勇気と誇りを
もたらすことを期待します。

華道の展覧会が開催されました


新緑の小鳥のさえずりがあちこちで聞こえる中、北鎌倉の名刹円覚寺で
小原流の展覧会が開催され、多くの愛好家が訪れ、一時別世界へ誘われました。
生活文化として茶道・華道・書道が法律の条文にもうたわれており、
今までも、これからも新鮮な造形美を「道」として受け継がれて行く事でしょう。

常若の思想が軸にあるから


鎌倉の神社や仏閣は、常に整備され新鮮さが保たれています。
今年4月には、鶴岡八幡宮の段葛(お宮に続く参道)の大修繕が終わり、平成の姿になりました。
慣れ親しんだ姿を良しとする方も居ますが、新装なった段葛は
美しい姿で多くの方を迎えています。
建長寺は江戸時代には、慣用句として「建長寺のような」と
表現されていた様で、日々の掃除が行き届いていた様が想像されます。
鉢の木は、茶道を愛する方々にも多くご利用頂きますが、茶道では先ず手を清め
道具を清める所から全てが始まります。
衛生の観点からも大切な事ですが、日本の美しい作法、仕草の観点からも
次の世代に繋げたい事です。

歳があらたまる


古来よりけがれを除き新年を迎える事は
自然と共に生活してきた日本の大切な習慣です
この智恵に沿って、鉢の木でも正月の飾り物と
共に、水に係わる雨樋・手水鉢の青竹を新調します

温かい鎌倉でも、風物詩 銀杏の実が友人から届きました


建物を火災から守ると言われる銀杏の古木
鎌倉には、このような木があちこちに点在します。

雌の木には実が成りますが、このように綺麗な姿にするには
とても手間が掛かります。
梅の実位の銀杏の仁の部分を食用にしていることは余り
知られていないかも知れません。

【歳時記】新年を迎える準備が進んでいます

精進料理を提供する「鉢の木北鎌倉店」では
毎年年末の大掃除と共に、雨樋を新年に向け交換します。

「あらたまる」とは我々日本人にとって大切な考えです。
「生まれかわる」と共に、歳が変わり、万物が再生する
という意味もあり、江戸時代に完成されたと言われる
我々の美意識の原点でもあるでしょう。

けがれを洗い流し、佳き歳をお祈りします。

【歳時記】お節料理の仕込みが進んでいます

今年も残すところ1週間を切りました。

そして雲龍嘉来(柿)が彩りよく仕上がってきました。
既に金柑と黒豆の瓶詰めは終わり、
例年通り上質な仕上がりになっています。

今の時期、野菜の切り込みがミリ単位で行われています。
そして、事前の数段階の下ごしらえの後、
野菜類に塩、酢を使った漬け込みに入ります。

今でこそサラダは、当たり前のように食べますが
その昔生で食べることが出来る栽培野菜は、
ほとんど無かったと言っても過言ではありません。

お節料理は、先人の知恵がたくさん詰まった
和食の技術を今に伝える料理です。

【歳時記】冬至 柚子が暮れの香りを店中に

和食が世界遺産として登録されて早1年が過ぎました。
今年も変わらずお節料理の仕込みが始まっています。

冬至を過ぎたこの時期、店の中には柚子の香りが一杯に漂います。
柑橘類の表皮には香り成分が沢山有り、砂糖に漬けて
又、果肉のジュースは「鰆の柚庵焼」の浸しの汁に加えました。

お召し上がり頂く方のご多幸をお祈りしつつ。